東京調布シュタイナー
ぎんのいずみ子ども園が大切にしていること
ぎんのいずみは東京調布市でシュタイナー教育を実践している小さな幼稚園*
3~6歳の10人前後の子どもが多摩川の近くの一軒のおうちで家庭的に過ごしています
* ぎんのいずみ子ども園は、東京都に届け出ている認可外保育施設です。お住まいの自治体から認定を受けたご家庭は、幼児教育無償化の対象になります。
自然と暮らしの中で、生きる根っこを育む
子どもにとって大切な三つの要素
「自然」 「メルヘン」 「自由遊び」
自然
自然の息吹や
移ろいを全身で
感じ自然の生命力を取り込む
生きる根っこ
メルヘン(昔話)
素話で聴く力と
想像力を育み
時代を超えた叡智を授ける
自由遊び
自然素材のおもちゃで自らの発意による想像力と創造力で
身体をしっかりと
使って遊ぶ
歯が生え変わる七歳までは身体を作るとき
シンプルなおもちゃを使った室内自由遊び、外遊びや多摩川での自然遊びで、子どもたちは存分に手足から体全体を使います。頭でなく体をしっかり使うことは、呼吸を深くし、肺や心臓などの内臓を形作っている時期の成長の助けとなります。
ゆったりとした時間の流れとリズム
一週間、一ヶ月、一年と、季節の流れも感じながら、毎日同じ静と動のリズムで繰り返される生活で、呼吸が整い、子どもの身心に安定と安心感を与え、生命力をいきいきと強めます。
外遊びの後は、室内でろうそくを灯し静かにメルヘン(むかし話)を聴く時間です。子どもの聴く力を育て、何もないところからの想像力を育みます。また、むかし話には悠久の時間が流れていて、時代を超えて子どもたちに叡智を授けてくれます。
模倣を通して、自然に身に着けていく
園の生活の中には、昔ながらの暮らしの知恵が織り交ぜられています。登園時、室内遊び中、保育者は洗濯物をたたむ・花を飾るなどの家事・手仕事をしています。働く大人の真摯な姿がそばにあることが大事です。
幼児期は周囲で行なわれるすべてのことがスポンジのように染み込み、模倣によって自然に身に着けていきます。保育者は、暮らしの中で手本となり、必要以上に子どもたちに口を出さず、子ども自らが気づき、体験するのを見守ります。
模倣によって身につけたさまざまことがらが、大人になった時の引き出しの多さとなり、人生を自由に歩むための財産となります。
自然との関わり
外遊びで、多摩川や公園や雑木林に出かけ、四季折々の草花に触れたり、木登り、土手すべり、河原でごつごつした道を歩いたり、広い野原で追いかけっこしたりします。
自然の息吹や移ろいを全身で感じ、いきいきとした自然の生命力を取り込み、生きる根っこを育みます。
感覚を育む自然素材のおもちゃと芸術活動
木の実、貝、石など自然素材のおもちゃを使い、芸術活動で美しいものに出会い、色・形・においを、見たり嗅いだり触ったりしながらさまざまな感覚が育ちます。
縦割り保育
3~6歳までの10人前後の子どもが一緒に過ごしています。
年長の子は、まだ幼い年少の子のペースに合わせながらお世話をしたり、時にはぶつかったりしながら、異年齢の子と関わることで、お互い様々なことを学びます。
年少の子は、いろいろできる年長の子を仰ぎ見ながら、自分もできるようになる日を待ちます。
身体にやさしい食べ物
毎日のおやつは卵、牛乳、白砂糖を使わない、手作りを基本とした身体にやさしいおやつや季節ごとの果物です。
月曜の給食は野菜1品を持ち寄って作る具だくさんのお味噌汁と玄米ごはんや豆ごはん。
お味噌は園で子どもたちと一緒に手作りしています。金曜日は、園で発酵させて作っている天然酵母のパン給食です。